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声帯結節、声帯ポリープ

声帯結節

声帯結節 (MSDマニュアル参照)

声帯ポリープ

声帯ポリープ(MSDマニュアル参照)

声帯は左右の粘膜がこすれあうことによって、音を出し発声します。
声帯のこすれあいが強くなり、日常的に摩擦が多くなると次第に腫脹が強くなります。

左右対称に声帯にこぶのようなものができる状態を声帯結節といいます。
歌を習われている方、歌手の方、カラオケなどに日常的にいかれる方などはなりやすくなります。

隆起のような状態からさらに無理な発声をすると、声帯から出血したり、粘膜が強く腫れたりします。
片側にできる場合が多いですが、これを声帯ポリープとよびます。

声帯結節よりもさらに声が出づらくなり、声ががらがらになります。

声帯結節、声帯ポリープの治療法

どちらも耳鼻科ではファイバースコープを使って検査を行います。
鼻から内視鏡を入れ、声帯の動き、形状を調べます。

治療はまず保存的に経過を見ます。
強い発声を控えていただくことや、吸入ステロイド薬などを使用します。軽度のものであれば1-2か月で改善する場合もあります。
改善がない場合は、手術の適応となり実施している施設へ紹介となります。

ポリープ様声帯

声帯ポリープと違い、声帯そのものが腫れてむくんだ状態です。
おもに喫煙によって発生します。ヘビースモーカーの方、カラオケを行う飲食店の方などに多いです。

とても声はがらがらになり、太くて明瞭度が悪くなります。

ポリープ様声帯の治療法

禁煙および、生活指導、吸入ステロイドなどで改善する場合もありますが、手術となる場合も少なくありません。

喉頭肉芽腫

喉頭肉芽腫

喉頭肉芽腫 (MSDマニュアル参照)

声帯ポリープと違い、発声とは関係のない声帯の後ろの方に発症します。

原因は食道から逆流する消化液の刺激がつみかさなって起こります。のどの違和感で気づきますがあまりに大きくなると声帯の動きを妨げて、発声も悪くなります。

喉頭肉芽腫の治療法

逆流性食道炎の治療のため胃薬を内服します。その他吸入ステロイドを使用したり、漢方薬を使用して消化を良くしたりします。

咽喉頭異常感症、後鼻漏症候群

のどの異物感、違和感が持続します。しばしば咳なども出現します。

咽喉頭異常感症は丸いものを飲みこむような感じといった表現がとられることもあります。
ストレスや、自律神経失調により発症するとも考えられています。そのため、抗不安薬などが用いられる場合もあります。また、後鼻漏症候群は常に鼻からのどに痰が流れている感じが続き、咽喉頭異常感症と同様にのどの異物感を訴えます。のどそのものに異常がなくても鼻とのどの間(上咽頭)というところの炎症が長引くと、上記の症状が出現します。

咽喉頭異常感症、後鼻漏症候群の治療法

どちらも、根本的な治療がないのが現状ですが、こういったなんとない不調の影に、鼻やのどの病気が隠れている場合があります。当院では鼻のことを良く調べたり、治療を積み重ねることによって、病気の本質を探ります。

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