なんとなくのどの不調や違和感が続く場合は病院に行った方が良い?

投稿日:2021年11月29日

のどが痛い場合は病院へ行ったり、薬局で薬を買ったりして治療する方が多いかもしれません。しかし、「のどに何かひっかかる感じがする」、「のどに何かできている感じがする」、「のどがイガイガ、ザラザラする」といった症状では、症状が重くならないと治療はしません。

なんとなくのどの不調を感じながらも、生活には大きな支障がないために放置している方も多いのではないでしょうか?

上記に挙げた喉の違和感を総称して咽喉頭異常感症と呼ぶ場合があります。

のどに大きな腫れや炎症、腫瘍など明らかな病変は認めません。原因として挙げられるのは、慢性副鼻腔炎や慢性咽頭炎(扁桃炎)、舌の扁桃腺の肥大、喉頭アレルギーや逆流性食道炎などの慢性的な病気です。

のどは鼻や口ともつながっていますし、肺や食道への通り道も合流するとても複雑な部分です。のどのみに注目するべきではなく、投薬で明らかな改善がない場合は、鼻の画像検査を行ったり、胃や食道の内視鏡検査を行う必要があります。

のどの治療で来られた方が、副鼻腔CTを行って副鼻腔炎がみつかることもしばしばあります。内視鏡検査をして逆流性食道炎を疑う場合は、胃のお薬を処方して改善することも珍しくありません。

最近では、コロナウィルス(covid-19)の影響で在宅勤務の方が増えました。ストレスによるのどの異常感覚もありますが、生活習慣の変化からのどの症状を訴える方も増えているように感じます。長期にのどの違和感がある方は一度精査をお勧めします。

咽喉頭異常感症のページはこちらをクリックしてご確認ください。

執筆者:耳鼻咽喉科専門医 石井玄彦

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