日帰り手術
主に鼻の手術を行っております。
ポリープ切除などは大きさによっては外来でも可能です。しかし、鼻中隔湾曲症や副鼻腔炎(蓄膿症)が原因で症状が慢性化している場合には、入院・手術が必要な場合があります。日帰り手術を中心に、病状や患者様のご希望等により2泊3日程度 の入院が可能です。
当院では硬性内視鏡をつかって鼻の中をモニター画面に拡大して写し、手術を行います。
手術時間は、30分から1時間程度です。
不調を抱えながらどこが悪いのかわからず、風邪のような症状が繰り返しおこる方。
上記のような症状をお持ちの方で、保存的な治療が効果ない場合は手術療法に至ります。
当院では術後の止血に植物性のタンポン、綿を使用しており、自然に溶け出すため術後のガーゼ抜きはありません。
術後出血が多い場合や、術後の処置時には布製のガーゼを使用します。
鼻の左右を分けている壁を鼻中隔と言います。だれでも多少の曲がりはありますが、強く曲がってしまい、鼻づまりを起こすものや、いびき・慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の原因になるものは病気としてあつかいます。
鼻づまりが長期間続く方や、副鼻腔炎(蓄膿症)を繰り返す場合には、鼻中隔湾曲症が原因の場合もありますので受診をおすすめします。
鼻づまりがひどい場合やあきらかに気流の流れを邪魔している場合は、自覚症状が乏しくても手術に踏み切る場合もあります。
鼻の中の粘膜は、呼吸の際にさまざまな物質にさらされます。その中に花粉、ハウスダスト、ダニ、カビなどのアレルゲン(抗原)が含まれており、体内で抗原抗体反応が起きると鼻づまり、鼻水、くしゃみなどアレルギー症状が引き起こされます。
また、実際にはアレルギーがなくても、副鼻腔炎(蓄膿症)などが基礎にある場合には、鼻の中でのばい菌の活動により、鼻が腫れて鼻づまりを引き起こします。(肥厚性鼻炎)
副鼻腔とは、大きく分けて、おでこのところにある前頭洞、目の内側にある篩骨洞、篩骨洞のさらに奥に蝶形骨洞、頬の奥にある上顎洞からなり、粘膜からは鼻水が分泌されています。鼻水の流れが滞ったり、体調が悪くなったりすると副鼻腔内のばい菌の活動が活発になり、粘り気のある鼻水が蓄積します。
頭が痛い、目の奥が重苦しい、顔が痛い、歯が痛い、のどに痰が降りてくるなどのさまざまな症状を引き起こします。
耳の奥に鼓膜という音を伝える膜があり、これより外側を外耳、これより内側を中耳といいます。鼓膜は破れると通常すぐに塞がりますが、中耳の慢性炎症により穴が塞がらなくなった状態を慢性中耳炎といいます。
耳だれ、耳痛を繰り返し、耳の聞こえも次第に悪くなってきます。こうした場合、仮に鼓膜の穴を塞いでみて、耳の聞こえに改善がある場合は手術を行う場合もあります。
初診
症状について詳しく問診し、検査を行います。
結果説明
検査結果を説明し手術適応があるか判断します。
術前検査
手術が可能な状況かを検査します。
オリエンテーション
術前検査の結果の説明および手術内容を詳しく説明します。
手術前日の午後、もしくは手術当日の朝にご入院いただきます。
術前の点滴等がありますので、手術室でお待ちいただきます。
手術時間は病変の程度にもよりますが、30分から1時間程度です。
術後は病室で安静にしていただきます。
退院後は原則として連日通院していただきます。
入浴、飲酒等の制限をし生活していただきますが、経過がよければ術後8日目からは通常の生活をすることができます。
その後は術後の様子に合わせて通院していただきます。