秋の花粉症について

投稿日:2022年11月17日

9月から10月ごろ、寒くなってくると花粉症のような鼻水、くしゃみや目のかゆみなどを訴える方が増えてきます。秋も花粉症なのかなと思う人が多いかと思いますが、都会では秋の花粉症の原因であるブタクサには出会う機会はあまり多くありません。

ブタクサは水辺、樹園地、荒れ地などに生息しており、河川敷などに行くと症状がでる方もいます。自宅で鼻の症状が出たり、学校・職場で症状が強くなったりする方は、ダニのアレルギーをお持ちかもしれません。

8、9月に高温・多湿な環境で増殖したダニが、寒くなってくると死骸が増えます。乾燥してホコリが舞うと花粉症のような症状が出るのです。

ハウスダストの中のアレルギー物質は、ほどんどがダニ由来の成分です。秋の花粉症ではないかと疑っている方は一度アレルギー検査をしてみるとよいかもしれません。

重症のダニアレルギーの治療では舌下免疫療法や後鼻神経切断術などの手術が行われる場合もあります。


(京浜保険衛生会HP参照)

舌下免疫療法とは何かはこちらをクリックしてご確認ください。

執筆者:耳鼻咽喉科専門医 石井玄彦

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